ダ・ヴィンチ6月号買ってきますた。
てなわけで
先月に引き続き、秒速5センチメートル 第一話「桜花抄」後編の感想。
貴樹の明里に対する想い─(先月の感想では「依存」と表現したが)の強固さが改めて感じられた以下のフレーズ。
『
~それは本当に特別なキスだった。今振り返ってみても、僕の人生には後にも先にも、あれほどまでに喜びと純粋さと切実さに満ちたキスはなかった。』
このことを回想・独白している貴樹は26才。彼自身の状態としては第三話が最も近いでしょう。つまり、「過去にあった純粋な気持ち」をほとんど失いかけている状態です。
※ただ、第三話における最後の笑みをどう解釈するかでその定義は変わりますが…
そのような彼にとって、当時のその余りある純粋性に満ちたキスの経験は、強烈なものとなっているのではないでしょうか?しかも、その当時ですら直後の心象を『キスの前と後では世界の何もかもが変わってしまった』としているんですから…。
何にせよ、このような生涯に渡って自身に介在し続けるであろう出来事を、わずか13才で経験してしまった。この時点で彼の明里に対する想いは代替しようのない絶対性をはらんでしまった、ともとれます(言い過ぎか?)。
※
そこで生きてくるのが、第三話で水野さんが貴樹に宛てたメールでの『1000回もメールをやりとりして、
心は1センチも近づけなかった』という件。そうなると、「なぜ2人は疎遠になってしまったのか?」という命題ともいうべき事項に、またしても頭を悩ますことに…。とはいっても、すでに妄想が大半を占めているような状態なので、今更どうこう言うのも大概ムダですが(;´Д`)
それにしても、なんべん読んでも(観ても)順応できない俺ガイル。
切ねぇ…('A`|||)
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